給排水と給湯システム ‐暮らしの水回り‐

内容のご紹介

ご家庭などの水回りに関わる設備や機器類の現状は、生活様式の変化に伴い多種多様化し、そこで使用されています給水器具・設備も高機能化しています。また、これらは最近では環境意識の高まりと相まってますます複雑化しています。

この水回りの所管は、水(水道)の供給は水道事業者、給湯設備は熱源の種類によりガス会社、電力会社等、排水処理は下水道事業者という扱いとなっています。この給水・給湯・排水設備は互いに密接に関連し合っていて、これらの設備の1つでも欠陥があれば水回り全体の機能が失われることになります。

このような中にあって、それぞれの関係者が「家庭等における水回り」について包括的に理解できるよう、わかり易く整理・記述されたマニュアルはほとんど存在しないといっても過言ではありません。
さらに水道事業者の多くが、給水装置に直結された給湯設備は給水装置であるにもかかわらず関心が薄いのが実態といえます。

このようなことから、それぞれの関係者、特に水道水供給を担当される水道関係の技術者が、より一層の住民サービスの向上を図るため、最近の給排水・給湯設備の状況、技術的な解説、メンテナンスの要点、将来の展望等などについての知識を習得するための解説書の存在が求められています。

このような観点から、家庭等における給水装置及び給湯設備を主体とし、加えて排水設備をも網羅した家庭等の水周り全般についてのマニュアル本を(公財)給水工事技術振興財団の編集により発刊しました。
本書が、水道事業者の技術職員、給水装置工事や給水用具の製品開発に携わる技術職員の方々の業務遂行の一助になるものと確信しています。

体裁:A5判 248頁
定価:3,990円(税込み)
発行:平成23年1月25日
ISBN:978-4-254-26157-8 C3051

目次

  • 水道における給水・給湯・排水の役割と今後の取り組み
  • 水と生活
  • 建物の水システム
  • 給水設備
  • 給湯設備および浴場設備
  • 衛生器具設備
  • 排水設備

推薦のことば(東海大学名誉教授 茂庭 竹生)

給排水設備は需要者と最も密接に結びつくもので、関心も深い。また、水道にとっても安全な水の確実な利用に結びつくシステムである。

本書は中村文雄山梨大学名誉教授を委員長とした編集委員会が関連各界に著作を依頼し、二年以上を費やし完成した名著である。同様の書籍は今までにも多く発刊されているが、多くは設備の機能や使い勝手の面から書かれたものである。しかし、本書はいかにして安全な水を需要者に届けることができるか、また排水をどうやって安全、確実に流すことができるかいう切り口から解説した書である。最近は、給排水設備が複雑化し一体化した構造をもつものがある。ひとつ間違えると排水が給水システムに逆流する可能性がある。厳重な規格で設備を規制し、二重三重に安全な構造にしても事故が起きないという保証はない。それを防ぐためには、設備の持つ機能や構造を完全に理解しておくことが肝要である。

本書は幅広く給排水設備について書かれているが、その根底にはいかにして需要者の安全を担保しているかという視点が貫かれており、是非とも手元に置いておきたい一冊である。

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