ご挨拶

公益財団法人給水工事技術振興財団は、「給水装置工事技術者の養成並びに給水装置工事技術の開発、調査及び研究」を推進するために、平成9年3月に設立されて以来長年の歴史を重ねてきました。

その間、厚生労働省の指定機関として、水道法に基づく給水装置工事主任技術者の国家試験を毎年実施してきました。また、給水装置工事配管技能検定会を全国各地で行うとともに、給水装置工事技術の向上のための調査研究や、図書の編さんをしています。

日本は、全国津々浦々にまで水道が普及しており、どこでも、いつでも、安心して蛇口から直接水道水を飲めます。このような世界に誇る水道サービスを楽しめるようになっているのは、水源から蛇口まで清冽な水を提供するために育み、継承されている技術と経営があるからです。当財団が、公益社団法人日本水道協会と全国管工事業協同組合連合会からの出捐を得て設立されたのも、水道界あげて我が国の水道を未来へ継承していくという強い思いがあったからでした。

その後、平成30年12月の改正水道法により、給水装置工事事業者制度が改正され、水道事業体の指定工事事業者講習会や主任技術者の生涯研修などが行われるようになりました。また、令和6年4月からは上下水道事務の再編が行われ、当財団の事務も国土交通省と環境省に移管されています。

当財団としては、これまで行ってきた事業に加えて、新たな責務を果たしていかなければならないと思っております。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

理事長 岡澤 和好