給水装置の事故事例に学ぶ
水道事業者の配水管と一体をなす給水装置は、水道事業者と需要者の接点にあるもので、需要者に安全な水を安定して供給することはもとより、末端の給水用具から汚染された水が配水管側に逆流しないことが求められています。
一方、水道で得られる水圧や安定した水質、水温は利用価値が高いため、給水装置の基準に適合しない器具や他の水管のバックアップ用として接続され、水質事故を起こすことがあります。また、不適切な工事や取り扱い、給水用具等の経年劣化による機能や性能の低下により、水質異常、漏水、給水装置以外の水の逆流、ウォータハンマ等の事故を起こすことがあります。
このような事故の経験は、再発防止の技術の伝承に極めて貴重なものであるにもかかわらず積極的に公表されることは少なく、事故に関わった方たちの記憶の中にとどまってしまうことが多いのが実態です。
本書は、当財団のアンケート調査結果をベースに、厚生労働省のホームページ、インターネット情報、新聞報道等により得た事故事例のほか、事故防止に関連した厚生労働省の通知文等を掲載しています。
事故事例は、事実の記録であり事故対応や再発防止の生きた教本といえます。本書が給水装置工事に携わる給水装置工事主任技術者や配管技能者、水道事業者の技術職員の方々に業務遂行の一助になれば幸いです。
本編(事故事例 合計113例)
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参考資料
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定価/1,500円(消費税込み)、送料/財団負担