給水装置の事故事例に学ぶ

公開について

当財団では、給水装置における事故の経験とその分析結果は、事故の再発防止対策にとって非常に貴重で有効な資料となると認識しており、「給水装置の事故事例に学ぶ」を平成23年に発刊後も、平成26年度から27年度にかけて水道事業者及び関係工業会を対象に給水装置の事故事例等のアンケート調査を実施しました。
また、その結果をご協力いただいた関係者にご報告するとともに、平成28年4月に概要版を記者発表し、財団機関誌「きゅうすい工事」にも2回に分け掲載しました。

今般、水道法の一部改正が行われ、指定給水装置工事事業者への5年更新制の導入、水道施設台帳の整備等「水道の基盤の強化」を図ることとなりましたが、当財団は、今回の事故事例のアンケート調査結果からも改正水道法の運用について参考になる部分が多くあると考え、事故事例の詳細が確認できるものをまとめ、さらに給水装置工事の事故を未然に防ぐための事故防止対策を提案し、財団ホームページ上に公開することとしました。 内容については、個人情報につながる部分を除き、アンケートの回答をできるだけ活かし、具体的な事故事例として157件について掲載します。

平成23年発刊の「給水装置の事故事例に学ぶ」と併せて、水道事業者及び指定給水装置工事事業者の皆様が、改正水道法で義務付けられた水道施設(配水管等)台帳整備や「給水装置工事主任技術者」の研修、「適切に作業を行うことができる技能を有する者」の育成等給水装置工事の資質の維持・向上にご活用いただき、給水装置の事故を防止し、「水道の基盤の強化」に役立てることができれば幸いです。
なお、ご協力いただいた関係者の方々にご迷惑をおかけしないよう詳細についてのお問い合わせ及び内容に対するご質問に関しては応じかねますので、よろしくご配慮お願いいたします。

平成30年12月
公益財団法人 給水工事技術振興財団