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埋設給水用ポリエチレン管の経時変化と健全性評価に関する検討報告書について

本報告書は、熊本市上下水道局からご提供いただいた埋設給水用ポリエチレン掘上管に対し、現在のJIS規格(水道用ポリエチレン二層管JIS K 6762)試験項目での評価及び漏水箇所の破面解析等を行い、漏水原因の分析と更新対象管の検討結果を取りまとめたものです。

製造時期が1974~2001年にわたる総計22供試体の掘上管を評価した結果、漏水した管が破損した原因は、下記の2点の複合要因によるものとの推定されました。

①製造時点の樹脂長期性能及び管設計により、使用限界に近い管が存在すること。
②埋設環境により使用限界を早める影響があること。

さらに、このことを踏まえて、今回提供された供試体を試験した結果によれば、経年給水PE管の更新対象としては、PE管の長期性能規定をJISで定めた1998年より以前の規格で生産された製品とすることが望ましいと考えられました。

今後は上記のことが全国的に合致するか、他の水道事業者の事例について追加検証するとともに、今回の結果の精度を上げるための追加研究を行うことにより、各水道事業者が台帳情報に基づき、更新対象を判断できるようにしていくことが必要であると考えています。